プロ野球選手として、長嶋さんの成績は素晴らしい。しかし、生涯通算のホームラン数、安打数、打点数などの数字だけでいうなら、同時代に活躍した王さん、野村さん、張本さんの方が上だ。しかし、長嶋さんには、他の誰も持っていない、誰もまねのできない輝き、魅力があった。
あの頃、アメリカのメジャーリーグのチームが来日した。その時、アメリカの関係者が、日本の選手を見てニックネームを付けた。野村さんにはムース、中西さんにはビッグ・バファロー。そして、長嶋さんには「メジャーリーグ・サード・ベースマン」と・・・
ずっと後になって、ネットの記事で、昔の日本の選手の中で、もしもメジャーに行ったら活躍できたのは誰か? という記事を見つけた。王さんは足が遅い、張本さんは守備が下手、田淵さんは守備も下手で足も遅い・・・メジャーに通用するのはやっぱり長嶋さんだという。
今は大谷さんをはじめ何人もの選手がメジャーで大活躍をしている。大谷さんは1番打者。最強打者は昔のように4番ではない。巨人軍も昔のように日本プロ野球の盟主とはいえない。
時代は変わった。昭和は遠くなった。しかし長嶋さんは「永遠に不滅」である。