帯状疱疹にかかって、数週間も痛みに悩まされた。まだ痛いが、少し和らいできた。この間、鎮痛薬のお世話になった。
一番効果的なのはロキソプロフェンだった。とても強力で、飲むと30分ぐらいで効きだした。しかし、あまりよく効くと、副作用が心配になる。実際、胃腸障害に気を付けるようにと言われて、胃薬も同時に処方してもらった。
タリ―ジェという薬も処方してもらったが、全然効かなかった。
アセトアミノフェンという薬は、以前風邪をひいてのどが痛かった時に飲んで、効果があった。しかし、帯状疱疹の痛みにはあまり効果がなかった。アセトアミノフェンは、効き目がマイルドだが、副作用が少なく安心して使える鎮痛薬とのこと。
アセトアミノフェンは、アセトアミドフェノール、つまりアニリンの誘導体である。三つの異性体があるが、鎮痛効果があるのは、パラ体だそうだ。その構造を見ていると、昔、私が研究した酵素を思い出した。アリ-ルアシルアミダーゼという酵素で、アセチルコリンエステラーゼという酵素が、この活性を合わせ持っていた。その生理的意義はわからない。
いま、アセトアミノフェンは、きっとこの酵素に基質になると思った。「だからどうなんだ?」といわれると答えられないけれど・・・