先日ラジオを聞いていたら、酒粕の話をしていた。酒粕を利用して、もう一度酒を造るということだった。
酒粕は、清酒の醸造の時、もろみを絞った後の残ったかすである。白い板状のものを、大昔はよく食べた。戦後の食糧難の頃だと思う。炭火で焼いて食べたり、汁の材料にした。かす汁はとても濃厚で、子供だった私は好きになれなかった。
酒粕は奈良漬をつくるのにも使う。奈良漬けを食べると、酒粕にほんの少し残っている酒のせいで、顔が真っ赤になる人がいるそうだ。私はそんなことはないけれど・・・
酒粕は速成の甘酒の材料にもなる。それで思い出したのだけれど、スーパーに行くと、甘酒をたくさん売っていた。缶入りのものを山積みして売っている。いま甘酒は人気があるんだと感じた。
俳句の本を調べると、甘酒は夏のものだと書いてある。私はてっきり寒い時期の飲みものと思っていた。