足の裏を押すと痛い。大昔、人間は裸足で歩いていたが、今は靴をはいている。だから足の裏に刺激を受けることが少なくなってしまった。それで、ちょっとの刺激でも痛いのだと思う。
しかしそんなに単純なことでもないらしい。足の裏には、体のいろいろな場所に対応する反射区というのがあって、体のどこかが不調だと、そこに対応する反射区を刺激すると痛みを感じるという。
反射区というものが、科学的に証明されているのかどうか、私は知らない。多分、証明されていないのではないか。
とにかく足の裏を押すと痛い。そして、足ツボマッサージで反射区を刺激すると、それに対応する臓器が活性化すると信じられている。
反射区の地図が出来ていて、健康雑誌に載っているし、インターネットでも見ることができる。それを見ると、足の指の部分は頭の反射区になっている。それも、親指は脳、人差し指・中指は眼、薬指・小指は耳や鼻の反射区と細かく分かれている。
土踏まずは胃など消化器官の反射区だ。かかとは生殖腺の反射区と書いてある。
私が不調を感じているのは足だ。足が痛い。特に寝ている時にふくらはぎが痛くなる。歩行中に足の裏が痛いときもある。しびれるときもある。整形外科や、整骨院、針きゅう医院に行ったけれど、よくならない。
そこで、足つぼマッサージをしようと、足の反射区を探した。ところが、足の裏には、足の反射区が見当たらない。体の他の部分の反射区が並んでいるだけで、足の反射区だけはない。
なんだか、可笑しくなってしまった。