ミステリードラマの題名を見ると、「主任警部アラン・バンクス」とか「メグレ警視」とか、名前に警察官の職名がついている。警察官にはいろいろな階級がある。
通常、現場で捜査しているのは刑事だが、刑事というのは職名ではなくて私服の警察官のことを言うらしい。たいていの刑事さんは巡査か巡査長だそうだ。警部補はその人たちの上司で、「補」がついていてもえらいのだ。
警視というのは階級がずっと上の警察官だ。だからメグレさんは偉い。もっとも「メグレ警部」という名前のドラマもあるから、ドラマの中で出世している。
「主任警部モース」も有名なミステリドラマだが、「刑事モース」というシリーズもある。これは彼が新米のころの話で、多分階級は巡査だろう。
階級が上がるのは大変なことらしい。巡査から巡査長に昇進するには試験がある。それで、巡査たちは、捜査の傍ら、猛勉強をする場面がよく出てくる。
最近は、上司が女性だったり黒人だったりするドラマが多い。人事の多様性をあらわしたいのだろう。
上司がわからずやで、その下で働く警察官が苦労するのも、よくある設定だ。これは警察官に限ったことではないよね。