オリンピックの委員をはじめとして、女性と男性の比率が問題になっている。わが「ポムポム川の辺 」の入居者の男女の比率は・・・だれも問題にしないけれど、女6:男4ぐらいである。
 女性の方がおしゃべりな人が多いので(森さんのあの問題発言と似ていてごめんなさい)、目立ってしまう。中でも、際立っておしゃべりなおばあさんがいる。廊下ですれ違うと、私にも話しかけてくる。
 「お漬物はおいしかったでしょ」
 「?」 
なんのことだかさっぱりわからない。あとでかみさんにきくと、漬物をもらったことがあるのだそうだ。それからは、このおばあさんの姿を見ると、避けることにしている。
 男性でもおしゃべりな人がいる。その人は大正生まれ、つまり年が95歳を超えている。こうなると年が上なことが自慢のたねになる。
 おじいさんでとても無口で不愛想な人がいる。手も足も不自由らしい。私があいさつしても知らん顔。それが、若い介護士さんとは、笑顔でおしゃべりしている。やっぱり男なんだなあ。
 ご夫婦で入居している人も何組かいる。いつも腕を組んでいる人たちがいる。別にラブラブなわけではない。どちらかどちらかをが支えているのだ。奥さんが車いすで、ご主人がそれを押している人もいる。奥さんは威張って、ご主人にあれこれ指図をしている。ご主人は大変そう。
 でも、夫婦で入っていて、うらやましいというひともいる。私たちも言われたことがあるが、これは完全にリップサービスだろう。
 介護士さんとなると、ほとんど女性だ。時々若い男性がいるが、見習のような感じである。ほかの職員も女性ばかり。所長さんだけが男性でる。
 所長さんは気苦労が多いだろうなあ。一杯飲みませんかとさそってあげたいけれど。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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