高齢者の転倒事故は、深刻な問題である。毎年、たくさんの事故が起きているし、転倒し骨折して、寝たきりになってしまうことも多い。
 このブログでも、前に取り上げたことがある。その時は、転倒しても骨折しないための骨づくりの話を書いた。骨量が大事だと書いたが、それに対し、最近の説では、骨量よりも骨の質・・・コラーゲンの架橋などが重要だというコメントをいただいた。
 今日は、転んでも怪我しない工夫の話である。「ころやわ」という、床が開発されたそうだ。ふだんは、ふつうの硬さの床だが、転ぶと、とたんに柔らかくなり、へこむという。つまり、衝撃を吸収してくれる。大きな力が加わると、かたさがかわる、可変剛性構造体というのだそうだ。自動車産業関連の人によって開発された。
 すでに、介護施設などに、納入が始まっているそうだ。
 わが老人ホームにも納入されたら、ぜひ一度転んでみたい。
 なぜ老人は転倒するのかというと、老人はふらつくからだ。しかし、指先がなにかに触れていると、ふらつかない。転倒しなくなる。そこで、指先に振動を与えて、なにかに触れているのと同じ状態をつくってあげる、つまり、仮想的な壁をつくってあげると、ふらつかない。そういう機器が開発されて、実用化されているそうだ。
 この間、インターネットで、「足の耐用年数は50年」という記事を見かけた。そうなら、私の足は耐用年数をとっくに超えている。転ばないように気を付けないと。
 天の声「杖をつきなさい」


 
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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