先日、探査機「はやぶさ2」が小惑星から持ち帰った砂から、多種類のアミノ酸が見つかって大きな話題になった。とても貴重な砂粒だ。
ヤフーニュースを見ていたら、他にも科学に貢献する小石の話を見つけた。それはアリが集めた小石である。アメリカの西部に、普段は害虫とみなされているシュウカクアリというアリがいる。このアリは植物の種子を集め大きなアリ塚をつくる。
アリはさらに小石を集めて、アリ塚のまわりに、厚さ1センチほどの層をつくる。アリ塚を守るためらしい。
このアリが集めてきた小石の中に、化石や考古学的な遺物が混じっていることがあるのだそうだ。最近、アメリカのネブラスカ州で19のアリ塚を調べてところ、太古の哺乳類の化石が混じっているのを見つけた。調べてみると、なんと10種の新種が一挙に見つかったという。
太古のウサギ、未確認のコウモリなどなどである。
ふつうは、化石を集めようとすると、岩石を掘り起こすか、四つん這いになって探し回らなければならない。大変な労力が要る。しかしアリのおかげで、科学者たちは、貴重な化石を集めることができ、太古のアメリカで何が起きていたのか、理解を深めることができたという。
アリさん、アリがとうというわけだ。
天の声「今日もダジャレで終わりか」