今、私は老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)に住んでいる。ここの事務局が向き合うのは、私ではなくて、保証人である私の息子である。何かあれば、息子に連絡する。私の立ち位置は、今度は「○○さんの父親」ということになった。 そして、「○○さんの父親」として、死んでいくだろう。 大変ありがたい、幸せなことだと思っている。 でも、このような私の一生をふり返ると、私のアイデンティティは何だろうと思ってしまう。