先日、ラジオに在ブラジルの日本人女性が出演して、ブラジルでは「環境的人種差別」が問題になっていると語った。
「環境的人種差別」という言葉を私ははじめて聞いた。日本では耳慣れない言葉だが、ブラジルでは大学入試の小論文のテーマの候補になるなど、みんなが知っている言葉だそうだ。
ブラジルでは、環境破壊が進んで問題になっているのだが、環境破壊による異常気象の影響が、人種によって違う。アフリカ系の人や混血の人が大きな影響を受ける。これらの人の多くは貧しくて、貧民街・スラム街に住んでいる。そこはインフラが整っていず、雨が降れば洪水になったり、土砂崩れがおきたりする。これが環境的人種差別だとのことだ。
アマゾンの環境破壊もひどくて、先住民が大きな被害を受けている。これも環境的人種差別である。
日本では、人種的な問題はないとしても、富裕層と貧困層、都会と田舎の間などで、環境的差別が起きていると思う。政治家の皆さんには、心を配って欲しい・・・