6月3日は、33年前に長崎・雲仙岳の主峰の普賢岳で噴火が起きて大勢の人が亡くなった日で、追悼式が行われたニュースで聞いた。
普賢岳は、大昔から噴火して人々に被害を与えてきた。辞書を見ていたら、「島原大変肥後迷惑」という言葉を見つけた。1792年に、雲仙岳の一部が火山性地震によって崩壊し、有明海に押し出されたために津波を生じ、対岸の肥後などで、大勢の溺死者を出した災害のことをいっている。文字通り、島原は大変で肥後は大迷惑だったのだ。
火山の噴火による被害は、他にもたくさんある。私の記憶に残っているのは、中学生か高校生の頃におきた明神礁の噴火である。明神礁は伊豆諸島中の海底火山で、爆発的噴火をおこした。第5海洋丸という学術調査船が遭難して、31名の調査員と乗組員が殉職した。父の友人の地質学者も乗っていたので、我が家は大きなショックを受けた。
火山の爆発は怖い。富士山もいつ噴火するかわからないという。