ようやく猛暑も終わりに近づき、朝晩に涼風が吹くようになった。
 涼風とは、夏の末に秋を感じさせる涼しい風のことと辞書に書いてある。では、英語ではなんというのか?
 暇にまかせて辞書を見ると cool breeze と書いてあった。ブリーズとは、微風、すなわち秒速1.6-13.8メートルの風のことだそうだ。ただし心地よい風のことで、隙間風のような不快な風は draft というのだそうだ。
 松尾芭蕉は
      涼風やほのみか月の羽黒山
と詠んだ。
 小林一茶は
      涼風の曲がりくねって来たりけり
と詠んだ。
 「裏長屋の奥に住んでいるので、涼風までが、入り組んだ路地のままに、曲がりくねってやっとのことで届いた」 裏店に住んでいるという、一茶の自嘲癖が出た句だそうだ。
 涼風も日本の文化だな・・・

 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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