額の真ん中にできものができた。家庭医学書を見ると、どうやら老人性イボらしい。漢字で疣贅(ゆうぜい)と書く。心配はいらないが、他の可能性もあるから専門医に診てもらえと書いてある。
 そこで、皮膚科のお医者さんのところに出かけた。先生は一目診るなり、「イボ」だと言った。
 若い人のイボはウイルスによるものだが、年寄にできるのは加齢現象らしい。
 先生は、液体窒素を塗ってくれた。 少しヒリヒリした。一週間ぐらいすると、イボは黒いかさぶたになって落ちて、きれいに治った。
 液体窒素はー196℃。街のお医者さんが、液体窒素を備えていて、素早く処置をしてくれたのに驚き、感動した。すごい医療技術だ。
 それからきれいな看護婦さんがいて、ニコニコしていたのも、よかった。
 しかし、年のせいで、いろいろ体に不調が出る。これにはうんざり、憂鬱だ。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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