千葉の八街で、自動車が子供の列に突っ込む事故が起きた。このような悲惨な事故のニュースは絶えることがない。この事故が起きた道路には、歩道がなかった。もしもガードレールに守られた歩道があったなら、事故は避けられたろう。歩道があったら避けられた事故は、過去にもたくさんあるはずである。
日本のほとんどの道には、歩道がない。歩行者は、危険にさらされている。「ポムポム川の辺」に転居する前に住んでいた埼玉の家でも、周りの道路に歩道がなかった。それなのに、自動車がたくさん通る。大きなトラックも通る。とても危ない。それが、私たちを老人ホームに入居させた理由の一つだと、息子のお嫁さんがいった。
駅の前だけ、開発されて、歩道付きの立派な道路ができた。しかし、ほんの数百メートルだけ。あれでは道路と言えない。
メインの道路と平行に走る脇道があると、そこにも自動車が入ってくる。信号がないから早いのだという。みんな、そんなに急いでいるのかなあ。「狭い日本。そんなに急いでどこへ行く」というような標語が、むかしあったのを思い出した。
自転車もこわい。歩道がある道では、歩道の中を走っていく。これが歩行者にとってこわい。後ろから来られたら、よけようがない。子供の自転車だってこわい。
雨の日に、傘をさして自転車に乗っていたおばさんに、正面からぶつかられたことがある。ケガがなくてよかったけれど。
踏切では、自転車から降りずに渡っていく人が多い。あれも、歩行者にとってこわい。踏切の真ん中は自動車が走るから、歩行者と自転車は両脇の狭いスペースを取り合うことになる。自転車から降りて、渡ってほしい。
さいわい、「ポムポム川の辺」の周りの道路は、歩道が整備されている。自動車や自転車の通行も多くない。安全である。
さすが、息子のお嫁さん、目が高い。入居料も高いけれど。