「月とスッポン」という言葉がある。丸いところは同じだが、全くかけ離れているところから、二つのものの間に非常に差のあることのたとえだと辞書に書いてある。
価値の差が比較にならないほど大きいというのだが、私にはよくわからない。この二つは並べて価値を較べるようなものではない。ちなみに、漢字はスッポン(鼈)の方がずっと複雑で難しい。
「ブタに真珠」という言葉がある。月とスッポンと同じような意味かと思うと、そうではない。どんな貴重なものでも、その価値のわからないものには無意味であるというたとえだそうだ。ブタを侮辱している。
「ピンからキリまで」という言葉がある。最上のものから最低のものまでという意味だが、ピンが最高、キリが最低だそうだ。私は長いこと逆に思っていた。ピンは針、キリは錐で、錐の方が大きいから・・・
松尾芭蕉の句に「一つ家に遊女と寝たり萩と月」という句がある。この場合は、芭蕉が月で・・・
天の声「もういい、やめなさい」