10月9日に、NHKFMで、バート・バカラックの音楽の特集をやっていた。バカラックはポップス界の巨匠で、今年の2月に94歳で亡くなった。番組で真っ先に出てきたのは映画「明日に向かって撃て」の挿入歌。
「明日に向かって撃て」はジョージ・ロイ・ヒル監督の西部劇で、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが主演した。1970年の作品である。
二人が得意なのは、列車強盗。何回もやっているうちに、列車の車掌さんと親しくなったりするが、会社のエライ人にはにらまれる。会社はプロの殺し屋集団を雇って、二人を追う。二人は逃げ回る。
西部劇だが、ちっとも西部劇らしくない。ヒーローであるはずの二人が逃げ回ってばかりいるのだから・・・
西部劇が、強くなくて、拳銃を撃てない、泳げないという主人公を登場させた。そういう意味で画期的な西部劇映画だった。ニューシネマの幕開けだといわれている。