この間、ラジオを聞いていたら、将来昆虫を食べる時代が来るだろうといっていた。現在、世界の人口は増加し、人々の暮らしも豊かになってきている。みんな、ウシやブタなどをたくさん食べるようになった。その結果、これらの肉が不足してきているという。
そこで、ウシやブタに代わる未来のタンパク源は、昆虫だというのだ。たとえば、ウシは、飼料をたくさん食べる。ウシを飼育することは、温室効果ガスをたくさん出すことにつながる。それに較べると、昆虫のタンパク質は、ずっと能率よく生産することができるそうである。
昆虫を形のあるままで食べるのは抵抗があるが、粉末にして成形すれば食べやすい。皮肉を込めて言うと、老人ホームの食事にはうってつけだ。何しろ、はんぺんやさつま揚げのような成形された食品が多いからなあ。
わが国でも、昔から、イナゴやハチの子を食べていた。私は食べたことがない。食べるチャンスはあったけれど、拒否した。私は、気が小さくて、変わった食べ物は苦手だ。
考えてみると、人間は、結構変な生き物を食べている。たとえば、ナマコは、気持ち悪い姿をしている。初めて食べた人は、勇気がいっただろうと思う。
仙台にいたときは、ホヤが名物だった。いぼいぼがあって、ゴムのような外皮をかぶっている。それをはがすと、オレンジ色の身がある。酢の物にして食べるとおいしいというけれど、なんだか不気味で、私は食べる勇気がなかった。
私は、食通にはとてもなれない。私は、下等動物よりも、高等動物の方が好きだ。たとえば、牛丼、トンカツ、それから、「ゾウ煮」とか「カバ焼き」もいい。
天の声「つまらんジョークだ」