かみさんが干し芋を買ってきた。それで久しぶりに食べた。
干し芋は、サツマイモをふかしてから、薄切りにして乾燥したものである。終戦後の食糧難の時代にはよく食べた。貴重な食糧だった。でも、あんまりおいしくなかった。あの頃のサツマイモは、今のサツマイモと違って甘みがなく、まずかった。
いま売られているは干し芋は、味がよくなったばかりではない。イメージアップされていて、まるで高級なお菓子みたいだ。
この間かみさんが買ってきた干し芋は、1㎝ X 1cm X 3cm ぐらいの大きさの棒状をしていて、それが、一個一個プラスティックで包装されていた。開封するのが大変。ちょっと過剰包装だと思った。プラごみの元だ。
干し柿も、終戦後によく食べた。これも貴重な甘味食品だった。自分たちで作ったこともある。庭の渋柿が材料だったので、あまりおいしくなかった。いまは干し柿も高級な食品だ。やっぱり、一個一個包装されている。食べると柔らかく、すごく甘くておいしい。昔の干し柿とはえらい違いだ。
干したイカ、つまりスルメもよく食べた。硬くてなかなか食べられない。それでもかじったり、しゃぶったりして楽しんだ。いまは歯が悪くて、こんな硬いものを食べることができない。でも、いまは柔らかい干したイカを売っている。これも旨い。
よーし、干しイカを肴にいっぱいやるとするか。
天の声「いつものパターンだ」