ラジオを聞いていたら、山笑う季節だという投書が紹介された。
 私は、「山笑う」は、春のイメージを持ったいたので、ちょっと違和感を覚えた。もう、初夏だ。気温的には、25℃、夏日の日もある。
 しかし、東京は初夏でも、やっと春が来たという地方もあることだろう。日本列島は細長い。地方によってによってずいぶん違う。
 辞書を引くと、山が「笑う」のは春の山で、夏山は「滴る」、秋の山は「粧う」、冬の山は「睡る」と表現するとのことだ。うまいことを言うなあと感心した。
 山笑うの句をたくさん見つけた。
         太陽を必ず描く子山笑ふ        高田風人子
         山わらふ母あるごとく胸張って     寺田京子
         こけしの瞳いれて一息山笑ふ      大江流
         ミシガンの春笑ふべき山もなく     大井上千耶
         洗濯の乾ける序列山笑う        桑内あき

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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