子供の数がどんどん減っている。この一年に生まれた子供の数が、はじめて80万人を下回ったという。これは国家の危機だ。これでは高齢者ばかり増えて、働き手が減ってしまう。
少子化の原因はいろいろ議論されている。主な原因は二つあるそうだ。一つはライフスタイルの変化。1980年代に、子供、特に女の子は、「結婚する必要はない」、「子育ては大変」、「キャリアーをつくることが大切」と、学校で先生から教えこまれ、刷り込まれたそうである。私のうちには女の子がいないので、よくわからないけれど。
次に「子育てにはお金がかかる」という現実的な問題がある。いま、非正規社員がすごく増えている。経済的な不安を抱えている人が多い。結婚もできない、結婚しても子供も作れない。この解決には経済の活性化・成長が必要だ。
少子化はわが国だけの問題ではないようだ。イタリアやポルトガルも少子化に悩んでいて、主な原因は、やっぱり経済的な貧困だそうである。イギリスでは、中流以上の家庭は少子化し、子供をたくさん作るのは移民だそうだ。これもまた問題だという。
政府は防衛力増強ばかりに気をとられていないで、少子化対策もしっかり考えて欲しい。