10年に一度の厳しい寒波が到来した。東京は雪は降らなかったが、大雪に見舞われた地域がたくさんあった。それにしても、○○年に一度という気象災害が頻繁にやってくる気がする。災害の種類が違うのだろうけれど、聞くたびに「えっ、また?」と思ってしまう。
地球温暖化で、こんなに寒い日はめったに来なくなった。大昔、私が子供の頃は、もっと寒かった。道路わきにおいてある桶の水(防火用水と言って、水を張っ桶などがあちらこちらにあった)は、ガチガチに凍った。銭湯に行った帰り道、濡れた手拭いが凍ってしまったこともあった。
「体中が顔」と称する変なおじさんがいて、真冬でもパンツ一丁、上半身ハダカの姿で、乾布摩擦の効用を説いて歩いていた。
家になかも寒かった。暖房は、火鉢だけ。手や足にしもやけやあかぎれができた。
いま、サービス付き高齢者向け住宅に住んで、ぬくぬくと暮らしている。昼夜、暖房が入っている。トイレも廊下も暖かい。
でも、これから電気やガス料金の値上げが待ち構えている。なんでもすごい値上げの率だそうだ。当然、老人ホームの入居料にはね返ってくる。
部屋は暖かいが、気持ちは冷え冷えするなあ。