山田洋二監督の「男はつらいよ」、つまり「寅さん」のシリーズがフランスで人気があるとラジオで聞いた。パリの日本文会館で、寅さんシリーズ50作品を公開中だそうだ。足かけ3年ぐらいかかるらしい。
来場者の60%はフランス人だという。以前にも公開したことがあったが、その時はあまり人気がなかった。それが、今回は大人気となった。
なぜ人気が出たのか?理由の一つは、とても熱心なフランス人の寅さんファンがいて、みんなに薦めていることだそうだ。いままでは、フランスで公開される日本映画は、「意識高い系」の人に受ける作品ばかりだったが、寅さん映画は日本の庶民の本当の生活がわかるというので、とても熱心に寅さん映画の宣伝をしてくれているという。
それから、寅さんによく似た人が、フランスにも多いのだそうだ。陽気で、自由気ままの人たち・・・フランスの年配の人の中に結構いるらしい。
もっとも、フランス人たちが、「結構毛だらけ、猫灰だらけ」「見上げたものだよ、屋根屋のふんどし」などのセリフをちゃんと理解しているのかどうかはわからないなあ。