かみさんと街を歩いていたら、小さな子供を連れた若いお父さんを見かけた。子供はお父さんの手をしっかり握って、よたよた、いや、よちよち歩いている。「まあ、かわいいー」と、かみさんは言ってしばらく見ていた。
確かにかわいい。子供はなぜかわいいのか? サイズが小さいからではない。顔や動作がかわいいのだ。
昔、「ハタリ」という映画があった。ハワード・ホークス監督の作品で、ジョン・ウェインが主演した。動物園などの要請に応じて、アフリカの動物を捕獲する人たちの話である。
彼らのキャンプ地に、ゾウとサイの子供が飼われていた。ゾウもサイも大きな動物だから、その子供たちも大きい。おとなの人間よりずっと体重がある。でも、かわいい。ゾウの子供はとてもやんちゃで、サイの子供をいじめていた。
ライオンの子供も、ヒョウの子供もかわいい。
いま、世界の各地で戦争が起きていて、たくさんの子供たちが命を落としている。戦争を仕掛けている人は、子供のかわいい姿を思い浮かべて欲しい。