毎日午後2時ころになると、わが老人ホームの脇の通りを、自動車が「カラス、なぜ鳴くの・・・」の曲を大きな音量で流しながら通って行く。何の宣伝なのかはわからない。
 カラスがなぜ鳴くのか、「カラスの勝手でしょ」といわずに考えてみると、鳴き声がコミュニケーションの手段になっているのだと想像できる。カラスの鳴き方は、状況によって違う。むかし一羽のカラスが、ひものようなものに絡まって動けなくなったのを見たことがある。そうするとそのカラスは異様な鳴き方をし、そのカラスを助けるために、仲間が集まってきた。カラスは利口な動物だ。
 「ゾウさん、ゾウさん、お鼻が長いのね、そうよ母さんも長いのよ」という歌がある。動物の形状が遺伝子によってきめられるということをいっているのだ。
 それではエピジェネティックな現象の歌はないかと、ちょっと考えたが見つからなかった。残念。
 科学的におかしな歌もある。鉄腕アトムの歌である。「星のかなた、行くぞアトム、ジェットのかぎり」という歌詞がある。空気がない宇宙ではジェットでは飛べない。ロケットでないと・・・
 天の声「そんなことに目くじらを立てるな」