1月20日は大寒だった。一年で一番寒いころである。しかし、地球温暖化のせいもあるし、暖房のきいた老人ホームの中にいると、寒さがわからない。
先日、ラジオを聞いていたら、アナウンサーが原稿の大寒(だいかん)を「たいかん」と読んだ。慌てて訂正したが、寒さがぴんとこない時代に生きる世代なのだろう。
大寒という言葉は、外国にはないらしい。和英辞書を見ると、the two-week period (beginning about January 20) traditionally considered the coldest of the year と書いてあった。丁寧な説明がしてあるだけだ。
季節に敏感な日本人ならではの言葉だと思うが、そのうち、温暖化がもっと進んで一年中暑くなり、日本人も大寒のような季節をあらわす言葉を、使わなくなるだろうなあ。
「大寒」も「代官」も、昔の話になる・・・