新型コロナウイルス感染の蔓延もあって、国の借金がどんどん増えている。なんでも1200兆円になるとか。日本語の数の読み方は、10000倍ごとに変わっていく。万、億、兆・・・。国のお金のハナシをするときには、もうすぐ兆の上の呼び方、「京」が必要になりそうだ。私が知っている数の単位はそこまでで、京より上は知らない。
 英語では、数を、1000倍ごとで区切る。日本語でいえば、1000、100万、10億にあたる。英語の数を、頭の中で日本語に簡単には変換出来ない。とても不便である。といって、いまさら、日本語の数の呼び方を、サウザンドとかミリオンとかに変えるわけにもいかないだろう。
 ある先生は、日本語も1000倍ごとの単位を採用し、キロ、メガ、ギガという呼び方にしたらよいと提案された。万、億、兆は使わない。キロ、メガ、ギガなら、なじみがある。私はなかなかよいアイディアだと思う。
 1000円は1キロ円、100万円は1メガ円、10億円は1ギガ円という。その上はなんというのか調べていないけれど。
 月給は200キロ円、マンションの価格は50メガ円とかいうことになる。
 これなら、世界に通用するし、英語の呼び方にも、対応できる。
 これは夢みたいな話に見える。しかし、案外難しいことではないかもしれないと思う。というのは、ちょっと違うかもしれないけれど、次のような例がある。
 私が子供の時は、重さは、もんめ(匁)、かん(貫)を使っていた。八百屋さんや肉屋さんでは匁である。「牛肉を100もんめ、ください」と言っていた。体重は16貫といっていた。それが、いまはグラム、キログラムである。
 長さは、すん(寸)、しゃく(尺)、けん(間)。 それが、今ではみんなメートル、センチメートル、キロメートルを使うようになった。
 人間、慣れてしまえば、なんということはないのだ。
 もちろん、私の生きているうちは、いまのままの方がいい。老人は変えられると混乱する。
 天の声「自分勝手だな」