夕焼けが美しい季節だと、ラジオのある番組でアナウンサーが言った。今は晩秋あるいは初冬と呼ばれる時期だが、夕焼けが美しい季節だとは知らなかった。ちなみに、俳句の本を見ると、夕焼けは夏の季語だ。
夕焼けは、日没の際に、地平線が赤く染まる現象である。辞書をひくと、日没時には、日光が昼間よりも長い距離空中を通ってくるので、波長の短い青色の光は散乱され、波長の長い赤や黄色の光が多く透過するために起こる現象だと書いてある。
今、世界のあちこちで戦争が起きている。戦争になると、各所で爆発が起こり、土ほこり、建物の破片などが空中に舞う。つまり、日光を散乱させるタネが多くなる。
やがては、昼間から、空が赤くなってしまう危険性があるのではと思ってしまう。
真昼間から、空が赤いなんて気持ち悪い。不気味だ。こんな日が来ないように祈っている。
朝焼けも夕焼けと同じ原理で起きる。「夕焼け小焼け」というよく知られた童謡があるが、朝焼けは夕焼けほど、話題にならないし、歌にもならない。なぜだろう?
朝焼けの時刻にはみんな眠っているからだと気づいた。早起きの私は、朝焼けをいつも見るけれど・・・
天の声「あんたの早起きは病気だ。自慢にならない」