帯状疱疹にかかって、皮膚科のお医者さんのところに何度も通っている。ある日、お医者さんの待合室にいたら、年配の(と言っても、私よりはずっと若いけれど)男性がやってきた。初診らしい。初診の人は、受付で紙を渡されて、いろいろ記入して提出ことになっている。その人も、紙に書き込んで、受付に持っていった。
受付の女性は、それを受け取って目を通してから言った。「電話番号も書いてくださーい」
その男性はきっぱり答えた。「電話番号は個人情報だから、私は書かない」
ああ、そういう時代なんだと思った。個人情報は他人に教えない。私は考えもしないで、すぐに教えてしまうけれど・・・
昔は電話帳というものがあって、みんな自分の電話番号を載せていた。今もあんな電話帳があるのかどうか知らない。
名簿の類にも、昔は電話番号が載っていたが、今は載っていないものが多い。みんな気を付けているのだ。
そう考えると、マイナンバー・カードに個人情報をいろいろ盛り込むのは、時代に逆行するのではないかなあ。もしも失くしたり、盗まれたりしたら、大変なことになる・・・