昔、老人ホームに入る前には、テレビで夏井いつきさんの俳句の番組をよく見ていた。夏井先生のきびしい批評は小気味よかったし、俳句の面白さや難しさがちょっとわかった。自分ではつくる気にはなれないけれど・・・
俳句には季節を示す季語をよみこむ。季語は一つだけ入れる。2個以上入れてはいけない。もっとも季語がずらり並んだ「目に青葉山ほととぎす初鰹」という有名な句がある。例外はあるのだ。
俳句は五七五だから、そこにうまくおさまらないといけない。長い単語は題材として難しそう。たとえば風邪はいいけれど、インフルエンザは読み込みにくいと思う。ススキはよいが、セイタカアワダチソウは難しそうだ。アオバアリガタハネカクシという昆虫は絶望的。
ちなみに、俳句の本で風邪の句を見つけた。
含ませし乳房に知るや風邪の熱 北川ミチ女
般若湯即ち僧の風邪薬 中島不識洞
うまく詠むものだと感心した。