この間ラジオを聴いていたら、介護にはラポールが必要だと話をしていた。ラポールとは、聞きなれない言葉だが、心理学の用語だそうだ。フランス語で、親和関係・共感関係のことだという。親和関係も難しい言葉だが、感情や意思で結ばれる関係で、利益で結ばれる関係でないということ。
 介護に親和関係が必要なのはあたりまえだ、そんな難しい言葉を使わなくてもいいじゃないかと思うけれど、親和関係が介護には特別に必要だということらしい。
 介護に従事する人は、平均4年ぐらいでやめてしまう。もっと長く従事して、せっかく獲得したスキルと経験を生かしてほしいのにやめてしまう。長く仕事をしてもらうためにはラポールが要る。それも、介護者と介護される人はもちろん、介護者同士のラポール、介護される人の家族と介護者のラポールなど、さまざまなラポールが必要になる。
 それでは具体的にどうすればよいのか。まず相手の気持ちや考えを理解することだという。自分と考えが違うときは、ついイライラしてしまうが、そこを乗り越えて相手を理解する ことだ。
 それから仕事の効率も大切だそうだ。効率の悪い人との間に親和関係は出来ない。
 認知症のケア・介護に関しては、まだ技術が確立されていない。それで、介護者同士の情報交換が大切になる。そのために介護者同士の交流の場をつくる必要があるとのことだった。
 それならば、介護士さんたちの交流の場を作って欲しい。誰がつくるのか。国? 自治体? 会社? NPO? 
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です