先日ラジオを聞いていたら、「二度寝をしたい」という思いが強くて、作家になったという人の話が出てきた。
二度寝とは一度目覚めた後に、間を置かずもう一度寝ることだ。気持ちがよい。
たいていの人は、きまった時間に起きて、仕事か学校に行かなければならず、二度寝を楽しむことはできない。二度寝が出来るには、時間と気持ちにゆとりがなければだめだ。
一方、別のラジオ番組には、ある作家の方が出てきて、今のきびしい出版事情から、作家も生活が大変なのだという話をしていた。書いてもなかなか出版してもらえないし、出版しても売れない。生活のためにアルバイトをしなければならない。二度寝を楽しむゆとりがない。
大学の先生は、昔は二度寝ができる職業だった。出勤する時間も帰宅の時間も自由だった。私もそんなふうに暮らしていた。今はちがうらしい。世の中、厳しくなっている。
しかし、二度寝ができるのは、若い時の話だ。年をとると眠りが浅い。夜中に目が覚める。するとトイレに行きたくなる。トイレに行ってそれから眠ろうとすると、なかなか 眠れない。
つまり、気持ちのよい二度寝はできなくなってしまった。つまらんなあ。