いわゆる書き順を無視して、一筆書きで書くことのできる漢字を探してみた。一筆書きの定義は、「線でできた図形上のある一点から出発して、連続して、かつ同じ線の上を2度通ることなしに、全部をたどりつくせるとき、この図形を一筆書きできる」というのだそうだ。
 一筆書きが可能なための条件は、集まる線が奇数個の分岐点の数が0または2であること。
 さて、一筆書きで書ける漢字で、まっさきに思い浮かぶのは、もちろん「一」である。次に「乙」。一と乙は、画数が一画の字として知られているので、一筆書きができる。
 「口」は、書き順にこだわらないと、一筆書きができる。「己」もそうだ。「巳」もできる。「已」はダメだ。   
 こうして探してみると、次のような字を見つけることができた。
 「凹、凸、呂、中、日、弓、了、串、几」
これだけ探すのに、数日かかった。きっとまだある。
 ひらがななら、たくさんある。「く、し、そ、つ、て、の、ひ、へ、り、る、ろ」。「ゆ」と「ん」は微妙。ダメかな。それにワ行の「ゐ、ゑ」。今は使わないから、これらの字をパソコンで出すのに苦労した。48字のうち、少なくも13字が一筆書きできる。
 ではアルファベットはどうかというと、ひらかなよりもたくさんある。
 「B、C、D、I、J、L、M、N、O、P、Q、S、U、V、W、Z」  
このほか、Rは微妙。26字のうち、少なくも16字は一筆書き可能であった。
 数字はどうか。漢数字は、「一」の字以外は、一筆では書けない。一方、アラビア数字は、みんな書ける。「4」は、書体によっては、だめだけれど。
 そういうわけで、暇つぶしに調べてみただけで、別に結論はない。結構、難しくて、見直すたびに間違いを発見した。まだ、間違いがあるかもしれない。
 日本の字より、アルファベットやアラビア数字の方が、一筆で書ける字が多くて、合理的かなと思うけれど、たいしたことではない。今では、みんなパソコンで入力する。その時は、書き順も、画数も問題ではない。いわんや、一筆書きができるかどうかなど、意味がない。
 天の声「あんたはホントに暇だなあ」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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