70歳を過ぎたころから、私はラジオが好きになった。テレビと違って、なにかしながら(別に仕事をしながらではない。例えば居眠りしながら・・・)でも、気楽に聞ける。それに目が疲れない。
 ところが、「ポムポム川の辺」に引っ越してきて、ここではラジオ放送がうまく受信できないのに気が付いた。どの局の放送もである。
 なぜだろう。地理的な理由、例えば放送局から遠いとか。あるいは鉄筋コンクリートの建物だからだろうか。
 ラジオのダイアルをいじっているうちに、AM放送よりも、FM放送の方がマシであることが分かった。そこでもっぱらFM放送を聞いてる。
 とはいっても、私にはAM放送とFM放送が原理的にどう違うのかわからない。AM, FMって、何の略号かな。私の知人に、AM放送は、午前中の放送だと思っていた人がいた。私はそれはないと思うけれど。
 歳を取ると、眠りが浅くなり、特に朝早く目が覚めてしまう。いや、朝というより、真夜中・・・午前3時ころに目が覚めてしまう。もう眠れないけれど、起き上がってしまうには早すぎる。そこでラジオをつける。
 NHKでは、その時間に「ラジオ深夜便」という番組を放送をしている。これが懐かしいのだ。まず、アナウンサーの人が、みんなベテランの人たちだ。昔テレビで活躍していて、私でもその名前を知っているような人もいる。「がんばれ、ご同輩」と声をかけたくなる。
 それから、流してくれる音楽が懐かしいものばかり。
 歳をとると、今はやりの音楽は受け付けなくなり、昔の音楽を聴きたくなる。なぜだろう。
 いや、音楽だけじゃない。映画も、飲み物も、食べ物も・・・・歳をとるってそういうことなんだな。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です