環境省が、奄美のマングースを根絶したと宣言した。
マングースはジャコウネコカ科の動物で、イタチに似た体をしている。小動物を捕食する。ヘビを恐れない。アラビア、インド、アフリカ、マダガスカルに分布している。
沖縄や奄美には毒蛇のハブがいる。猛毒を持っていて、人や家畜に咬みつく。このハブを退治しようと、マングースを移入して、放った。1979年のことだという。
しかし、ハブは夜行性で、マングースは昼間に活動する。両者はすれ違って、出会わない。 マングースはハブを捕まえず、貴重な天然記念物のウサギや他の小動物、家禽を襲うので、「害獣」になってしまった。
そこで、マングースは特定外来生物に指定されて、駆除されることになった。そして今般、マングース根絶宣言が出たというわけである。
なんだか、人間のエゴまる出し。マングースがかわいそうだ。
そして、安易によそから生物を移入してはいけないという教訓でもある。
天の声「その通りだ」