いよいよプロ野球の季節になってきた。新聞やテレビのニュースで話題の選手の様子が取り上げられるが、私には今の選手は名前も顔もぜんぜんわからない。なじみがない。
それでも、昔はプロ野球のファンだった。戦争が終わって、学校の体育の時間が、相撲から野球に変わった。もちろんろくな道具はなかったけれど。そしてプロ野球選手があこがれの的になった。
大和球士という人の「プロ野球通になるまで」という本があって、みんな勉強そっちのけで読んだ。たいていの子供は赤バットの川上選手か、青バットの大下選手のファンになったが、通の子は、南海ホークス(今のソフトバンク・ホークスの前身?)の渋い選手たちをひいきした。
私はあんまり通じゃないから、川上さんのファンだったなあ。
それから長嶋さんの時代がやってきた。日本中が熱狂した。「ガキ大将 3番サードで三振王」という川柳をどこかで見たのをおぼえている。
その後はプロ野球にあまり興味がなくなってしまった。
プロ野球の昔のチームと今のチームが戦えば、どちらか強いか?
私はこう思う。昔のチームをそのまま現在に連れてきたとすると、それは今のチームにはかなわない。選手の体格がちがうから、パワーとスピードで負ける。技術や戦術も今の方が進歩している。道具などはすごくよくなっている。
それでは、今のチームを昔に連れて言ったらどうか。今度は昔のチームが勝つと思う。あの食糧難の時代!今の選手には、あの粗末な食べ物はのどを通らないだろう。量も足りない。泊って寝るときは畳の上。移動はガタンゴトンの列車だ。何時間もかかる。飛行機や新幹線になれた選手には我慢できないだろう。コンディションはめちゃめちゃになる・・・・
じゃあ、研究者はどうか。今の研究者を昔の研究室に連れて行ったら・・・どんなことになるか楽しみだね。