夏が近づいて、散歩コースにある小さな花壇には、いろいろな花が咲いている。チョウやアブが飛んでくる。昆虫たちを見て、なぜかハチドリのことを思い出した。
ハチドリは小さな鳥である。ある事典を見ると、「一番小さなコビトハチドリは6センチぐらい。オスは赤、緑、青など鮮やかな色彩をしている。飛ぶ力が強くて、空中で静止したり、後退できる。花の密や昆虫を食べる。中南米に住む。」と書いてあった。
別の事典をみたら、「アラスカから南アメリカの南端まで分布する。アメリカ大陸特産である」と書いてあった。
私は、大昔、アメリカでハチドリを見たことがある。私が数か月以上滞在したのは、ボルチモア、ニューヨーク、フィラデルフィアの三つの都市だ。どれもアメリカ東海岸。そのどこかで、ハチドリが花壇の花のところを飛び回っているのを見た。
あれは野生のハチドリか? それとも飼育されているものが逃げ出したのか? わからない。謎だ。とにかく、ハチドリを見て、感激したのを覚えている。