スポーツの世界では、いつもドーピングが問題になる。オリンピックでもそうだし、アメリカのメジャーリーグでもそうだ。
ドーピングは、スポーツ選手が運動能力を高めるために、筋肉増強剤・興奮剤などの薬物を使用する行為である。よくつかわれるのは筋肉増強剤だそうだ。ステロイドホルモンを投与して筋肉トレーニングを行う。しかし副作用として、男性は生殖機能不全、女性は男性化、不妊症に陥る可能性があるし、運動中に突然死する危険も高まるという。
スポーツの原点を忘れて、勝ち負けにこだわるからドーピングに頼ることになるのだろう。勝ち負けにこだわるのは、勝つことがお金や名声につながるからだ。
いっそ、筋肉増 強剤をどんどん使ってすごい肉体をつくりあげた改造人間たちの競技を見たいという意見を聞いたことがあるが、これはジョークかもしれない。
私は、ドーピングをやらなくても、若い人がスポーツにばかり熱中して、本も読まない、科学にも芸術にも興味がないのはいかがなものかと思う。眼に悪いから活字を見ない子がいるそうだ。
でも、あるスポーツに子供がすごい才能があるのなら、他のことを犠牲にしても、幼いうちからその才能を伸ばしてあげたいと大人が思うのもわかる。
スポーツ以外のもの、たとえば音楽でも美術でもそうだ。すごい才能があれば、他のことはほっておいても、その才能を育てるべきかもしれない。
難しい問題だ。まあ、普通は子供にそんな才能がないから心配ない。才能がない方が幸せかな。うーん、ドーピングから論点がはずれてしまった。
天の声「それにおかしな結論だ」