ときどき、トンカツを食べたくなって、かみさんに買ってきてもらう。老人ホームの近所のスーパーのトンカツはおいしい。というより、昔住んでいた家の近所(川越)のスーパーのトンカツは美味しくなかった。うすい肉を何枚か張り合わせて作ってあるようだった。だから今のトンカツに満足している。
大昔、アメリカに留学していた時にも、トンカツが食べたくなった。アメリカのレストランには仔牛のカツレツなどがメニューにあるが、トンカツはなかった。ニューヨークに移ってからは、日本食レストランで食べることができた。つまり、トンカツは、日本食なのだ。
川越のトンカツの悪口を言ったが、もちろん美味しい店もある。友人で、川越の住人ではないのに、川越の飲食店のことをよく知っている人がいた。彼にトンカツ屋につれていってもらったことがある。なるほど、とても美味しかった。そのトンカツ屋さんは、日本で初めてトンカツを客に出したお店(上野にある?)で修業した人が始めた店だという。
トンカツが美味しいのに感激したが、そんなことまで知っている友人にも感心した。食通といわれる人は、記憶力がいいに違いない。一度行った美味しい店をきちんと覚えている。私はダメだ。名前も場所もすぐに忘れてしまう。これって食べ物への関心の度合いの差かなあ。
天の声「物覚えが悪いだけだ」