近所の公園を歩いていたら、セミの抜け殻を見つけた。
セミは幼虫の形で、数年間を地下に過ごす。それから、地上へ這い出して来る。木の幹などに登り、背中を割って、皮を脱ぎ、成虫になる。成虫になってからは、命が短い。
セミの抜け殻を見ると、ちょっともの悲しい気がする。成虫の命が短いせいもあるが、「空蝉(うつせみ)」という言葉のせいかもしれない。
うつせみを辞書で調べると、セミの抜け殻の他に、「魂が抜けた虚脱状態」という意味がある。
また、うつせみには、空蝉の他に、「現人」という漢字もある。この世、現生という意味だが、なんだか、はかない感じがする言葉だ。
暑い夏も、間もなく終わる。セミの鳴き声も聞こえなくなる。
それにしても、今年の夏は暑かった。
来年も暑いのかなあ。来年まで生きているかなあ・・・
天の声「今日はセンチメンタルだな」