新型コロナウイルス感染が、世界中に広まって、感染者数、死亡者数などの情報が、毎日のニュースになっている。その数字は、「ジョンズ・ホプキンス大学のまとめ」によると、報道されてる。
ジョンズ・ホプキンス大学は、アメリカ東海岸のメリーランド州、ボルティモアにある私立大学である。実業家、銀行家のホプキンスさんの寄付によって、1876年につくられた。アメリカでは、最も伝統のある大学の一つである。特に医学部は有名らしい。
大昔、私が初めて留学したのが、このボルティモアであった。ただし、ジョンズ・ホプキンス大学ではなくて、メリーランド大学の医学部だった。メリーランド大学は州立大学。いわば駅弁大学で、ジョンズ・ホプキンス大学は名門私立大学。格が違った。
ボルティモアは、古い港町で、首都ワシントンに近い。ワシントンの外港の役を果たしている。街は古くて、あまりきれいでない。特にダウンタウンは汚い。
当時は、このダウンタウンにある、ストリップが有名で、日本人がそれを目当てに、ボルティモアにやってきたりした。どこに行けばいいのですかと、街で、日本人から声をかけられたことがある。
アラン・ポーの墓地があった。またベーブ・ルースが生まれたのもこの街らしい。
当時はまだ人種差別が残っていて、ボルティモアもひどいよと行く前におどかされたが、幸いにして、そんなことはなかった。
さて、私は、ジョンズ・ホプキンス大学には、一度だけ行ったことがある。ハリントン博士という生物物理学の先生がおられて、会いに行った。ハリントン博士は、いろいろな動物のコラーゲンを材料に、研究をされていた。その中には、ミミズとカイチュウのキューティクルのコラーゲンも含まれていた。
ミミズとカイチュウには、私もスゴク興味を持っていた。別に気持ち悪い動物が好きなわけではない。彼らが特殊なコラーゲンを持っているからである。次回でこの話をしたい。