ゴールデンウイークの真っ最中だ。余計なことだが、ゴールデンウイークという言葉は和製語で、1950年代半ばに映画界が使いだしたそうである。正月、お盆と並ぶ書き入れ時にしたかったらしい。私が小さい子供の頃は、ゴールデンウイークなんてなかった。休みも、4月29日が天皇の誕生日(天長節)でお休みではあったけれど、他に特別の休日はなかった。
ゴールデンという言葉がつくと、たいていはいいこと、素晴しいことを指している。たとえば、ゴールデンボーイといえば将来性のある人気者のことをいう。
ゴールデンタイムは、放送業界で視聴率の高い午後7時―10時のことだ。これも和製語。ゴールデンアワーも日本ではゴールデンタイムと同じ意味に使われる。
ゴールデンエージは最盛期、黄金時代のことだ。でもゴールデンエイジャーというと、老人、引退者のことらしい。
ゴールデンイーグルはイヌワシ、ゴールデンレトリバーはイヌの品種、ゴールデンデリシャスはリンゴの品種の名だ。ゴールデンバットは昔のタバコの銘柄。
ゴールデンがついてもよくないものもある。ゴールデントライアングルは、ミャンマー、ラオス、タイの国境にまたがるケシの栽培地帯で、世界最大のアヘンの生産地だそうである。
天の声「ゴールデンウイーク、お疲れさま」