コンビニに行ったら、コールスローを売っていた。袋に記された名前を見て、なんだか懐かしくなって買ってしまった。大昔、アメリカに留学した時に、コールスローなる食品を生まれて初めて食べたことを思い出したからだ。
コールスローは、千切りにした生のキャベツをドレッシングやマヨネーズであえたサラダである。もっとも、コンビニのコールスローは、キャベツ、ニンジンなどの野菜の千切りそのままで、ドレッシングなどはかかっていなかった。
ドレッシングのかかっていない千切りのキャベツなら、記憶は確かでないけれど、アメリカに留学する前から日本で、トンカツの添え物として食べていたと思う。トンカツには、キャベツの千切りがつきものだ。
トンカツは日本の文化だ。私が住んだボルチモアのようなアメリカ東海岸の中規模都市には、当時は日本料理店はなくて、トンカツも食べられなかった。ニューヨークに行ったら、日本料理店のメニューにトンカツがあった。高かった気がするが、値段は忘れてしまった。
何しろ大昔のことだ。
天の声「年寄りの昔話は我慢して聞いてあげよう」