数日前に、新型コロナウイルスのワクチンの2回目を接種した。2回目は、1回目より副作用がひどいぞ、熱が出るぞ、と脅かされていたのだが、腕が痛いぐらいで済んだ。かみさんも同じだった。ホッとした。
ワクチン接種は、無料でやってくれた。政府が費用をもってくれるらしい。まあ、もとは税金だけれど、珍しく気前がいい。
ワクチン接種には、ずいぶんお金がかかるに違いない。ワクチン自体の原価はそう高いものではないと聞いている。ファイザー製は1回分、1500円ぐらいだそうだ。インフルエンザのワクチンとそう変わらないらしい。モデルナ製も同じくらい。アストラゼネカ製はもっと安くて、225円程度だそうだ。
ワクチン自体の原価はやすくても、買い入れる際の額は多分ちがう。製薬会社との交渉だろうけれど、足元を見られて、高くふっかけられていそうである。秘密の契約だろうから、わからない。
ワクチンを購入した後の、管理、運搬、貯蔵などにも、ずいぶん多額のお金がかかると思う。それから、接種をしてくれる医師や看護師の費用も必要だ。
このようなお金は、国の予算でまかなわれる。税金だけでは足りないだろうから、国債に頼る。すなわち、次世代の人に借金を残すことになる。
新型コロナウイルスのためにかかったお金は、ワクチンだけではない。コロナのおかげで、商売が出来なくなった方々には、十分ではないにせよ、補償金、補助金が出ている。そういえば、私たちも、10万円ずつ、もらったっけ。もう忘れてしまったけれど、マスクももらったなあ。
新型コロナのせいでかかった費用は膨大なものである。それが国の借金となって残る。私たちの次の世代に借金を残すことになる。若い人たちに申し訳ない。
私たちの前の世代は、無謀な戦争をした。おかげで、私たちはひどい目に合った。
こうして、歴史はつくられていく。