2020年はコロナ、コロナで明け暮れた。大変だった。
2021年になっても、収まる気配はない。いや、もっと大変なことになりつつある。緊急事態宣言が明日にでも出るとか。
老人ホームは神経を尖らせている。万一、感染者が出たら大変だ。クラスターになる危険性が高い。
私たちも、入居前は無事に引っ越しができるかどうか、心配していた。「ポムポム川の辺」に感染者が出たら、あるいは引っ越し業者さんに感染者が出ても、予定通りの引っ越しができなくなる。息子たちに感染者が出ても引っ越しはダメになる。
自分たちが感染したら、もちろん一番大変だけれど、それは何故かあまり心配しなかった。
緊急事態宣言が出て、県境を越えてのヒト、モノの移動が禁止されてしまう可能性だってあった。
まあ、予定通り、無事に引っ越しができてよかった。本当に良かった。コロナのせいで、頼んでおいた家具がなかなか入らず、不便な生活を強いられたけれど、大した問題ではない。ちなみに家具がそろったのは12月28日であった。
「ポムポム川の辺」への人の出入りは厳しく管理されるようになった。家族も業者さんも電話で前もって予約しなければならない。玄関口では、体温のチェック、手洗い、記帳。
そして、息子たち(大人数ではダメ)が面会に来ても、私たちの部屋には入れない。玄関わきの談話室で面会する。時間は15分以内。これはとても厳格で、15分経つとホームの職員さんが追い出しに来た。
息子が言った。「まるで、刑務所の面会だね。」