ウクライナの首都は今までキエフと呼ばれていたのだが、これをキーウに変えると政府が決めた。ウクライナ語の呼び方にするということで、それは結構だと思う。
ただ、外国の地名の呼び方は統一されていなくて、おかしな例がある。それは漢字で表記できる地名だ。
たとえば中国の地名である。北京はペキン(Peking)と呼び、「ほくきょう」とは言わない。上海はシャンハイ(Shanghai)で、「じょうかい」ではない。ところが天津は「てんしん」と呼び、Tianjinとはいわない。瀋陽も「しんよう」で、Shenyangとはよばない。日本語の漢字読みにしている。一貫していない。
人名も同じである。毛沢東は「もうたくとう」、習近平は「しゅうきんぺい」と呼んでいる。中国での呼び方ではない。
これが、北朝鮮の人となると、またちがう。活字では漢字表記するのに、呼ぶときはちがうのだ。ニュース放送では、金日成は「キム・イルソン」、金正日は「キム・ジョンイル」と呼ぶ。新聞では漢字だ。それらが頭の中ですぐには結び付かない。混乱してしまう。
私は、全部カタカナで表記した方がいいと思うけれど、いかがであろうか。
天の声「混乱しているのはあんただけだろう」