ラジオを聞いていたら、「庭にオオイヌノフグリがいっぱい生えた」という投書が紹介された。オオイヌノフグリってなんだ? 暇な私は早速辞典で調べた。
ゴマノハグサ科の二年草で、ヨーロッパ原産だそうだ。明治初期からの帰化植物。畑や道端にふつうに生えているという。私も見たことがあるはずだ。
近縁の植物に、イヌノフグリやタチイヌノフグリがある。
ちなみに、フグリとは睾丸や陰嚢のことだ。果実がイヌの睾丸に似ているらしい。私はイヌのフグリをしげしげ見たことがないから、よくわからない。
俳句の本を見たら、イヌノフグリ(犬ふぐり)の句があった。
犬ふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
犬ふぐり大地は春を急ぐなり 阿部みどり女
こんこんと日は恙なし犬ふぐり 森澄雄