新型コロナウイルスは相変わらず猛威をふるっている。いつ収束するのだろう。
 かみさんと私はよその人とは会わないし、おしゃべりもしない。外食もしない。気を付けることといえば、せいぜい散歩か買い物に外出した時に手洗いをすることだ。
 かみさんは盛んに除菌という言葉を使う。そこで私はいってやった。
 「コロナウイルスはウイルスだ。だから除菌というのは変だ。」
 「えっ、なにいってんの」
 「だから、ウイルスは菌じゃないから、除菌というのはおかしい。」
 「じゃあ、なんていうの?」
 「さあ、除ウイルスというべきだな」
 「除ウイルスなんて、世間に通用しない。」
 まあ、そうかもしれない。除菌の方が除ウイルスより言いやすい。
 でも、菌とは細菌、かび、酵母、きのこを指す言葉である。これらは生物だ。
 ウイルスは生物とは言い難い。生物の破片みたいなものだ。自分だけでは増殖できない。生物の細胞の力を借りなければ、殖えることができない。
 だから除菌と呼ぶのはやめた方がいいんじゃないか。
 でも、どうして日本ではウイルスというのだろう。辞書を引くと、ラテン語だそうだ。
 英語ではvirusである。なんにでも英語が幅を利かせる世の中だ。ヴァイラスと呼んだ方がいいじゃないのかな。まあ、バイラスでもいいけれど。ヴィールスあるいはビールスでも、ウイルスよりはしっくりくる。
 大昔、私が小学生か中学生のころ、ある大学の学園祭に遊びに行ったことがあった。その時の展示物に、「ビールスを目で見られる箱」というのがあった。中を恐る恐る覗いてみると、ビ-ルビンが2,3本おいてあった。
 昔はビールスと呼んでいた時代があったのだ。ウイルスでは、このフザケは出来ない。
でも、そんなことはどうでもよいことだといわれそうだ。私も大切なのはコロナが早く収束してくれることだと思っている。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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