私は英語が苦手だ。特に聞いたり、しゃべったりは苦手である。
英会話が苦手な日本人は私だけではないと思う。多分多くの人、特にお年寄りは、自分は不得意だと思っているのではないだろうか。
なかでも、難しいのは、「エル」と「アール」の発音である。私には全然区別がつかない。そりゃ、「エルは舌先の力をややぬいて、上前歯にぺたりとつけて・・・」、「アールは舌の根元をノドに引き込みながら・・・」などとおそわったことはあるが、実際には何の役もたたなかった。
お名前も発表雑誌の名前も忘れてしまって申し訳ないのだが、ある先生が次のような意見を述べられていた。
「エルもアールもカタカナで表記すると、どちらもラリルレロで区別がつかない。これが問題なのだと。」
たとえばha とfaは、ハとファと、書いて区別できる。biとviはビとヴィと書いて区別している。それなのに、la とraはどちらもラと書く。これではダメだ。だから、たとえばraはラ’、laはラ” と書いて、眼ではっきりと区別できるようにしてはどうかというのである。
私はこの意見に賛成である。子供のころから、アールとエルは違うんだということをしっかり叩き込まれたら、こんな苦労はしなくなるのではないか。
それからもうひとつ。テレビやラジオで、アナウンサーの方々が、カタカナ言葉をしゃべるときに、エルとアールを区別して発音してくれれば、大きな影響を与えると思う。子供のころからそれを聞いていれば、区別できるようになるだろう。
テレビ局のエライ方々。女子アナを採用するときには、顔のきれいさでなくて、エルとアールの発音ができるかどうかを重視してもらいたい。
でも、やっぱりきれいな方がいいな。あっ、セクハラ、それとも女性差別といわれるかな。