老人ホームの窓から外を見ていたら、電線に一匹のアカトンボ(ナツアカネ)が止まっていた。電線にぶら下がって止まっている。
ふつう、アカトンボは、電線の上に乗るように止まる。下垂はしない。下垂して止まるのは、ギンヤンマやオニヤンマのような、大きなトンボの仲間だ。どうしてこのアカトンボは、こんな止まり方をしているのだろう?
気になって、他のアカトンボを探したが、電線にとまっているのはこの一匹だけだった。動物の奇妙な行動は、大地震の起こる前兆かもしれないといわれるが、n=1だ。多分、意味がない。
アカトンボといえば、「夕焼け小焼けのアカトンボ・・・」という歌を思い出す。あの歌では、アカトンボのアクセントは「ア」にある。私は、アカトンボは「カ」にアクセントがあるから、この歌は変だと思っていた。しかし、先ほど辞書を見たら、近年はアカトンボの「カ」にアクセントがあるが、もとは「ア」にあると書いてあった。あの歌がつくられた時代を考えると、正しいんだ。