アオサもアオノリも緑藻類の海藻である。浅い海の岩石などに着生する。
同じような生物だと思ったら、アオサは2層の細胞からなるが、アオノリは1層の細胞からなっているそうだ。知らなかった。
アオサもアオノリも、乾して食用にする。特にみそ汁の実として人気がある。例えば牛丼屋さんでは、牛丼に添えてアオサやアオノリの味噌汁を供する。
それが今、アオサもアオノリも品不足になっているそうだ。地球温暖化の影響を受けて、海水温度が上昇し、アオサやアオノリがよく生育しないという。
そこで、ある食品会社が、アオサやアオノリの陸上での養殖を始めたと聞いた。海水を入れたタンクの中で培養する。その会社は味噌の会社だから、みそ汁の具材の確保に熱心なのだろう。
マグロなどの海産魚も、陸上での養殖の研究が進められている。
それでは、海上でニワトリやブタを飼育するのはどうだろう。街中で飼育すると悪臭・騒音などが問題になるが、海上で飼育すればよいのでは?
陸と海の区別がなくなってくるとは、面白い時代だ。